理学療法士?トレーナー?
私はスポーツに関わりたくてこの仕事を選びました。当時はスポーツ選手のリハビリを担当して競技復帰の支援をしたいと思ってました。夢は叶いたくさんの選手と時間を過ごしました。
ふと気づくとアスレチックトレーナーに近いこともできるようになっていました。
周りを見るとアスレチックトレーナーの資格を取る理学療法士がたくさんいました。
当時のパイオニア達はトレーナーの資格を持って活動の幅を広げれば、スポーツ分野での理学療法士が益々認知され活躍できると考えたのです。
あれから20年、今では理学療法士がアスレチックトレーナーとして現場で大活躍しています……ん?理学療法士ではなくトレーナーとして?これは…違う…やはりまずい。
どうやらトレーナー化しすぎたようです。スポーツ理学療法士にとってはこの活動はほんの一部であるはずなのに。
選手のすぐ側で勝敗をも共有できることは楽しくやりがいもあります。今、トレーナー活動している方は是非続けて下さい。選手達のためにも是非。
ただスポーツ理学療法士を確立するためには、もう一歩下がった後方支援チームが必要なのです。
チームのトレーナーさんが選手の怪我や予防について相談・実施できる場所はありますか?
手術が必要な怪我は病院、
慢性化して戦線離脱した場合はクリニック、
そして再発予防や傷害予防は……どこでしょう…?
なければ作ればいいのでは?医療とスポーツ現場の間に。
夜や休日に有志が集まりスポーツ予防施設を始めましょう。空き店舗、公民館、スポーツ店の中、どこでもできる。
そう我々の最大の強みは「どこでもできる!」です。
そして最大の問題は、この考えに賛同してくれる人がいるかどうかです。